若武者たちの競演だ。ボートレース徳山では7月2日から「スカパー！・JLC杯 徳山ルーキーシリーズ第10戦」が開催される。A1勢からは村上遼（長崎）、井上一輝（大阪）、栗城匠（東京）、木谷賢太（香川）、宮之原輝紀（東京）、佐々木完太（山口）、前田篤哉（愛知）が参戦（※7月1日から新期級別適用）。徳山水面でフレッシュバトルを繰り広げる。
まず注目すべきは栗城匠だろう。5月の平和島周年でG1初優出初Vをマーク。25歳で記念タイトルホルダーの仲間入りを果たし、一躍全国区にその名を轟かせた。前々期に勝率6.24でA1級に初昇格し、前期は勝率6.55の自己ベストでA1級キープに成功。まだまだ伸びしろがありそうなだけに今後目が離せない。徳山は過去4回出場しているがまだ優出はゼロ。当地初優出を狙う戦いに注目だ。
村上遼は6月の宮島G3ウエスタンヤングで優勝。オール2連対Vで圧勝して西のヤング王者に輝いた。村上は15年に最優秀新人を受賞したあとやや伸び悩んでいた印象だが、今年に入って5月の大村G2モーターボート誕生祭で優出2着に入るなど好調な走りを披露。潜在能力が花開き始めた感がある。徳山では18年のルーキーシリーズで優出5着、今年3月の一般戦で優出3着と2回の優出歴。今年5月のG1徳山周年で予選18位に入って準優出したのも記憶に新しい。今節は登番最古参となるだけに先輩の貫禄を見せて徳山初Vを掴みたい。
地元のエースを担うのは徳山フレッシュルーキーの佐々木完太だ。前期勝率6.38をマークしてA1級初昇格。近況3期でB1、A2、A1と一気に駆け上がってきた。近況リズムは上々で、6月の宮島G3ウエスタンヤングでは村上とV争いを演じて優出2着に入る活躍。今節再び村上と顔を合わせるだけに、今度は地元でリベンジしたいところだ。
その他にも19年最優秀新人の宮之原輝紀や、20年最優秀新人の前田篤哉、前期勝率6.63で3期ぶりのA1級復帰を果たした井上一輝、前期勝率6.30でA1級初昇格の木谷賢太など次代のスターが集結。前期A1級の川原祐明（香川）、吉田裕平（愛知）、黒野元基（愛知）もV候補の一角だろう。


（データはすべて6月18日現在。カッコ内は所属支部）

澤田尚也は滋賀支部所属の121期生。ボートレーサー養成所時代にリーグ戦勝率6.76の好成績を残し、修了記念レースで3コースまくりを決めて養成所チャンプに輝いた逸材だ。
17年11月のデビューから3年半ほど経ち、その才能がいよいよ本格開花し始めている近況。前期勝率6.03をマークしてA2級初昇格を果たし、4月の三国戦では3コースまくり差しを決めてデビュー初Vを飾った。
澤田はデビュー通算69勝をあげているが、そのうち実に31本が"まくり差し"。展開を見極めるセンスに定評がある。5月の徳山戦で6コースまくり差しを決めて4万舟を出したのも記憶に新しいだろう。
19年から3年連続でびわこフレッシュルーキーに選出されている滋賀支部期待の星が、今後ますます見逃せない存在となってくるだろう。


（データはすべて6月18日現在）