ボートレース徳山では7月18日から「日本財団会長杯争奪戦」が行われる。A1勢からは西島義則（広島）、畑和宏（広島）、山口裕二（長崎）、森永淳（佐賀）、益田啓司（福岡）、森定晃史（岡山）、岡村仁（大阪）、末永祐輝（山口）、塩田北斗（福岡）が参戦だ。
V争いを引っ張るのは塩田北斗か。前期勝率6.95は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。昨年18優出4Vの活躍を見せた塩田は、今年もここまで14節走って9優出という充実ぶり。3月の唐津戦では優勝も飾っている。徳山では過去5優出をマークしているが優勝はまだないだけに、今節は当地初Vを狙いたい。
地元のエースを担うのは末永祐輝だ。前期勝率6.33で悲願のA1級初昇格。前々期に勝率6.22をマークしながら0.01及ばずA1級に届かなかった悔しさを見事に晴らした。07年のデビューから約14年で掴んだ自身初のトップランクだ。9月に高松宮記念と桐生周年に出場することも決まり、いよいよ記念戦線へ乗り込んでいくことになる。ただ5月以降は4節走ってまだ優出がなく、今期勝率5.79とややリズム下降ぎみ。この地元徳山戦で結果を残して再浮上のきっかけを作りたい。
侮れないのは西島義則だ。4月の下関マスターズチャンピオンで優出4着に入るなど近況リズム上々。5月の若松ボートレースオールスターでは準優出を果たすなど、いまだSG戦線で存在感を見せる驚異の59歳だ。徳山は通算32優出12Vというケタ外れの実績を残している水面。自在のコース取りを武器にV争いをかき回すことになるだろう。
その他では今年5優出1Vをマークしている岡村仁や、徳山V歴を持つ森永淳と益田啓司、前期勝率6.60で2期ぶりのA1級返り咲きとなった山口裕二、徳山一般戦は2節連続優出中の森定晃史、前期勝率6.21で23期ぶりのA1級復帰を果たした畑和宏らに注目したいところ。また徳山4Vの実績を持つ村上純（岡山）や、18年に徳山マスターズリーグで優勝している渡邊伸太郎（佐賀）、5月の浜名湖戦で自身2回目の優勝を飾った高倉孝太（福井）、3月の丸亀戦で約2年半ぶりの優勝をマークした廣瀬将亨（兵庫）、4月の徳山戦「九州スポーツ杯争奪戦」で優出6着の活躍を見せたばかりの松井賢治（兵庫）らも見逃せない。


（データはすべて6月26日現在。カッコ内は所属支部）

山口90期の広次修は5月の児島戦で優勝。開幕から1コース抜き、4コースまくり、3コースまくり差しで3連勝を飾ってV争いに加わると、優勝戦で2コース差しを決めて頂点へ。これが14年7月の下関戦でのデビュー初V以来となる約6年10カ月ぶり2回目の優勝だった。
広次は現在14期連続でA2級をキープ中。安定して5点台後半の勝率をマークしてA級を守り続けている。今期は期始めに優勝という最高の滑り出しを見せただけに、A1級初昇格を目指したいところだ。


（データはすべて6月26日現在）