ボートレース徳山では9月15日から「ニッカン・コム杯争奪戦」が開催される。4日間シリーズの短期決戦にA1勢からは石川真二（福岡）、芝田浩治（兵庫）、長溝一生（佐賀）、馬袋義則（兵庫）、明石正之（兵庫）、吉村正明（山口）、重木輝彦（兵庫）、藤山翔大（大阪）が参戦。誰がいち早く流れを掴んでV戦線をリードするのか。
負けられないのは地元のエースを担う吉村正明だ。今年すでに徳山を7節も走っているが、優出は1回だけとなぜか苦戦している状況。4月の徳山一般戦では準優1号艇で転覆、8月の徳山お盆レースでは初日ドリーム戦でFを喫するなど不思議と流れが悪い。今節こそV争いを賑わして当地14回目の優勝を掴みたいところだ。
対抗一番手は石川真二か。今期勝率7.13は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。今年すでに優出10回をマークするなど安定感は抜群。4月の若松戦で優勝も飾っている。徳山は通算11優出1Vと相性上々の水面。今節は当地2節連続優出と、08年企業杯以来となる徳山2回目の優勝へ期待大だろう。
侮れないのは兵庫支部勢だ。芝田浩治、馬袋義則、明石正之、重木輝彦とA1級を4人も揃えて乗り込んでくる。芝田は7月のびわこ戦で今年初Vを飾るなどリズム上々で、徳山も通算11優出2Vと水面相性に不安なし。馬袋はそれを上回る徳山通算12優出3Vの実績を持つ。明石は前期勝率6.48で2期ぶりのA1級復帰を果たし、今期も勝率6.31と好調をキープ。重木は前期勝率6.29で4期ぶりにA1級へ帰ってきた。この兵庫A1カルテットがV戦線のカギを握ってくることは間違いないだろう。
その他では徳山2Vの実績がある長溝一生や、今年まくり37本という驚異の速攻力を誇る藤山翔大らに注目したいところ。A1勢以外では徳山2Vをマークしている新田智彰（大阪）や、今期勝率6.21で4期ぶりのA1級復帰が狙えそうな大平誉史明（大阪）、5月の芦屋マスターズリーグで約2年10カ月ぶりの優勝を飾った橋本年光（兵庫）らも楽しみだ。


（データはすべて8月24日現在。カッコ内は所属支部）

山口90期の木場雄二郎は8月の下関お盆レースで優出6着に入る活躍。白井英治や大峯豊らとV争いを演じた。これが木場にとっては昨年10月の下関戦以来となる約10カ月ぶりの優出だった。
木場はこれまで通算21優出3Vをマークしているが、そのうち9優出2Vを徳山で記録するほど当地は好相性。近況も徳山最近10節で準優出5回とコンスタントな活躍を見せている。好リズムで迎える今回の徳山戦も期待したいところだ。


（データはすべて8月24日現在）