山口銘菓「月でひろった卵」などで人気の和洋菓子専門店「果子乃季」。ボートレース徳山で12月20日から開催される4日間シリーズは、その冠がついた「果子乃季クリスマスカップ」だ。A1勢からは大庭元明（福岡）、鳥飼眞（福岡）、山地正樹（岡山）、北中元樹（滋賀）、竹田辰也（山口）、永田啓二（福岡）、池永太（福岡）、青木玄太（滋賀）、森野正弘（山口）、山ノ内雅人（福岡）、安河内将（佐賀）、高倉和士（福岡）、井上忠政（大阪）が参戦。A1級13人という豪華な4日間短期決戦になる。
V争いを引っ張りたいのは地元A1級の2人、竹田辰也と森野正弘だ。竹田は11月の徳山戦「BTS呉開設29周年記念」で3･1･3･1･1･1･1･2･1･1着の快走を見せて優勝したばかり。徳山優出18回目で悲願の当地初Vを飾ったのが記憶に新しい。森野も11月の徳山戦「yab山口朝日放送杯争奪戦」で2･1･1･4･1･3･4･4･1･1･1･1着の活躍を演じて優勝したばかり。これが14年の徳山新鋭リーグ以来、約7年9カ月ぶりとなる2回目の当地Vだった。今節は2人とも徳山2節連続Vを目指す戦いになる。地元勢一騎打ちのV争いになっても不思議ではないだろう。
地元山口勢にとって強力なライバルとなるのはA1級6人が参戦する福岡支部勢だ。池永太は今年4Vとさすがの強さ。10月の福岡戦と11月の津戦で2節連続Vを飾るなど近況リズムを上げているだけに楽しみだ。高倉和士は前期勝率7.24をマークしており、これは今節出場メンバーのなかでトップの数字。徳山では18年のルーキーシリーズで優勝した実績もあるだけに目が離せない。他にも11月の徳山戦「BTS呉開設29周年記念」で優出3着に入ったばかりの永田啓二や、徳山3Vの実績を持つ鳥飼眞、今年11優出2Vとコンスタントな活躍が光る大庭元明、昨年の徳山G3企業杯で寺田祥や峰竜太らとV争いを演じて優出5着に入った山ノ内雅人など福岡勢は強力メンバー。優勝戦ピットをいくつ占めるのか。
山口・福岡以外にも今年12優出2Vをマークしている山地正樹や、徳山4節連続優出中の青木玄太、徳山前走でFを切った借りを返したい北中元樹、記念戦線でも随所に見せ場を作っている安河内将、昨年の徳山ルーキーシリーズで優出3着に入った井上忠政など顔ぶれは多彩。またA1勢以外では徳山4Vの福田雅一（香川）や、徳山3Vの長尾章平（山口）、昨年徳山マスターズリーグで優勝した岡瀬正人（岡山）、今年2月の徳山戦「果子乃季バレンタインカップ」で優出5着に入った三川昂暁（福岡）、来期A1級昇格が決まっている大神康司（福岡）、妹尾忠幸（岡山）、高田明（佐賀）らに注目したい。


（データはすべて12月5日現在。カッコ内は所属支部）

香川129期の西岡顕心が注目を集めている。ボートレーサー養成所のリーグ戦で6優出2V（全8戦）をマークし、勝率は129期ナンバーワンの7.53という好成績。修了記念レースではインからコンマ05の弾丸ショットで逃げ切り、香川支部勢では初の養成所チャンプに輝いた。
そして11月5日からの丸亀戦でデビューすると、さっそく節間2本の3着を奪って才能の片鱗を披露。次代の香川支部を背負って立つ存在として期待が高まっている。「果子乃季クリスマスカップ」はデビュー4節目。徳山初参戦でどんな走りを見せるのか楽しみだ。


（データはすべて12月5日現在）