ボートレース徳山では6月27日から7月1日まで「yab山口朝日放送杯争奪戦」が開催される。月またぎの5日間シリーズにA1勢からは西島義則（広島）、吉田一郎（長崎）、石川真二（福岡）、吉川元浩（兵庫）、重野哲之（静岡）、藤岡俊介（兵庫）、田中辰彦（広島）、菅章哉（徳島）が参戦。また7月1日から22年後期級別が適用されるため、A1級昇格を決めている丸尾義孝（徳島）、高橋正男（兵庫）、松本一毅（大阪）はシリーズ最終日をA1級で迎えることになる。
V争いの軸は吉川元浩か。前期勝率7.10は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。4月の常滑戦で7戦6勝の準パーフェクトVを飾り、5月の尼崎GWレースでも9戦8勝のオール3連対Vを飾るなど近況好調。また5月の大村G2モーターボート誕生祭で優出3着の活躍を見せたのも記憶に新しい。勢いに乗っている吉川が徳山でもピンラッシュを見せる可能性十分だ。徳山はG1優出4回と相性上々の水面。14年7月の一般戦以来となる当地2回目の優勝を狙う。
対抗一番手に挙げたいのは菅章哉だ。前期は記念戦線で苦しんだこともあって勝率5.78でA2級降格となってしまったが、やはりあの伸び足は脅威。どのコースからでもまくり切る力を持つだけに全レース目が離せない。徳山では当地前走となる19年9月の一般戦で優出3着に入った実績。今村豊らとV争いを演じた一節を覚えているファンも多いだろう。あのとき以来となる約2年9カ月ぶりの徳山参戦でどんな走りを見せてくれるのか楽しみなところ。当地2節連続2回目の優出と、徳山初Vを目指す。
その他では徳山12Vの実績を持つ西島義則や、4月以降4節走って3優出とリズム急上昇中の吉田一郎、今年2Vをマークしている石川真二、35期連続A1級と安定感抜群の重野哲之、昨年6月に徳山一般戦で優勝している藤岡俊介、前期勝率6.36で2期ぶりのA1級復帰を果たす丸尾義孝、前期勝率6.63で3期ぶりのA1級返り咲きとなる高橋正男らに注目したいところ。若手では前期勝率6.23でA1級初昇格を決めた117期の松本一毅が楽しみだ。またA1勢以外にも徳山6Vを誇る木村光宏（香川）、徳山4Vの福田雅一（香川）など実績十分の選手が揃っている。


（データはすべて6月8日現在。カッコ内は所属支部）

山口114期の渡邉翼は5月の下関一般戦で優出3着に入る活躍。これが20年12月の下関ルーキーシリーズ以来となる約1年5カ月ぶりの優出だった。昨年は優出ゼロに終わるなど苦しい時期が続いていたが、近況リズムを取り戻してきた。
6月の鳴門一般戦でも予選トップ通過（準優3着で敗退）を果たすなど勢いに乗っており、今期勝率は6.25という充実ぶり。A1級初昇格も視野に入ってきそうな今期だ。渡邉は通算8優出の実績があるが、徳山では意外にもまだ優出ゼロ。「yab山口朝日放送杯争奪戦」で当地初優出を狙いたい。


（データはすべて6月8日現在）