ボートレース徳山では11月28日から12月3日まで「スポーツ報知杯争奪戦」が開催される。男女混合の6日間シリーズにA1勢からは鈴木博（埼玉）、中岡正彦（香川）、森貴洋（大阪）、山地正樹（岡山）、森野正弘（山口）、木下翔太（大阪）、井上一輝（大阪）が参戦。その他にも来期A1級昇格を決めた長野壮志郎（福岡）と菅章哉（徳島）など多彩な顔ぶれが揃い、月またぎ決戦で覇権を争う。
V争いを引っ張りたいのは地元の森野正弘だ。今年徳山は4節走って3優出の活躍。しかし4月のGWレース「日本モーターボート選手会会長賞」では優勝戦1号艇に乗るも6着に敗れ、5月の「九州スポーツ杯争奪戦」では惜しくも優出2着に終わり、8月のお盆レース「黒神杯争奪戦」では優出3着と、優勝にはあと一歩で手が届いていない。今度こそ14年の新鋭リーグと昨年11月の一般戦に続く徳山3回目の優勝をつかみたい。近況の森野は前期勝率6.56で6期連続のA1級キープを決めるなどリズム上々。地元の期待に応えてV獲りなるか。
V戦線のカギを握ってくるのは菅章哉だろう。前期勝率6.45で2期ぶりのA1級復帰が決定。9月の尼崎戦と10月の鳴門戦で立て続けに優勝するなど近況勢いを取り戻している。すっかりお馴染みとなった伸び型仕上げの速攻を武器に、今年すでにまくり1着を33本もマーク。どの枠番でもたいてい1番人気に推されるほどファンを魅了している。そんな菅だが徳山は過去9節走って1優出0Vと相性いまひとつだ。当地前走となる今年6月の「yab山口朝日放送杯争奪戦」では2･4･1･5･5･5･3･6･3着で予選落ちする惨敗。展示一番時計を一回も出せず、まくりを一本も決められなかった。今度こそ伸び足を仕上げて大暴れしたいところだろう。
森貴洋も楽しみだ。今年8月の徳山お盆レース「黒神杯争奪戦」で当地初優出（5着）を飾ると、10月の徳山戦「楽天銀行杯争奪戦」でも優出3着に入る活躍。当地2節連続優出中だ。前期勝率6.08で2期ぶりのA2級降格が決まってしまった森だが、今年10優出1Vをマークするなど底力は十分。近況好相性の徳山でまた大暴れを見せてくれるのか。
その他では徳山14優出2Vを誇る中岡正彦や、今年9優出1Vをマークしている木下翔太、前期7優出とコンスタントな活躍光る鈴木博、前期勝率6.48で2期ぶりのA1級復帰を決めた長野壮志郎らがV争いに加わってきそう。混戦ムードの徳山師走初戦だ。


（データはすべて11月9日現在。カッコ内は所属支部）

山口84期の向井美鈴が近況リズムを上げている。9月の大村一般戦で約1年4カ月ぶりの優出（4着）を果たすと、10月の桐生一般戦でも優出5着に入る活躍。9月以降に限ると男女混合戦ばかり5節走って準優出4回（うち優出2回）という充実ぶりだ。10月末の徳山戦「デイリースポーツ杯争奪戦」でも節間3勝をあげて準優出していたのが記憶に新しいだろう。
向井は徳山通算9優出の実績があるが、その半分以上の5優出を男女混合戦でマークしている。今節の「スポーツ報知杯争奪戦」でも男子顔負けの走りでV争いに割って入ってくるのか。


（データはすべて11月9日現在）