女子レーサーたちが集結だ。ボートレース徳山では1月4日から「西部記者クラブ杯争奪 G3徳山オールレディース」が開催される。A1勢からは中谷朋子（兵庫）、堀之内紀代子（岡山）、原田佑実（大阪）、川野芽唯（福岡）、藤原菜希（東京）、高田ひかる（三重）が参戦。年始の徳山水面で華やかな戦いを繰り広げる。
V争いを引っ張りたいのは堀之内紀代子と高田ひかるだ。2人は12月31日までクイーンズクライマックスを戦い、中2日で徳山に転戦してくる予定。大一番の興奮さめやらぬなかでの戦いとなる。堀之内は徳山通算2優出0Vで、当地前走となる19年のクイーンズクライマックスシリーズ戦で優出4着の活躍。徳山2節連続優出をめざしてどんな走りを見せるのか楽しみだ。高田は徳山通算1優出0Vで、21年のヴィーナスシリーズで優出2着に入った実績。12月に「BTS田布施開設6周年記念」を走ったばかりで2カ月連続の徳山参戦になる。2人とも伸び足を仕上げてのまくり一撃という強烈な武器を持つだけに、速攻の華を咲かせるのか目が離せない。
藤原菜希も注目だ。22年は4Vをマークする大活躍。3月の戸田一般戦、5月の若松ヴィーナスシリーズ、7月の三国オールレディース、11月の三国ヴィーナスシリーズと軽快に優勝を重ねた。22年の1着内訳を見ると、まくり差しで14勝、まくりで11勝、差し10勝をあげるなど決まり手は実に多彩。これに加えてイン1着率83％という内寄りでの鉄壁ぶりも誇る。前期勝率6.98で5期ぶりのA1級復帰を果たすなど充実ぶり光る近況だ。藤原にとって23年は年末に地元多摩川でクイーンズクライマックスがある大事なシーズン。まずは23年初戦となる徳山オールレディースで幸先良いスタートを切りたい。
また中谷朋子、川野芽唯も1月からA1級に復帰。中谷は5期ぶり、川野は4期ぶりのA1返り咲きだ。
その他では2期連続A1級キープに成功した原田佑実や、長期欠場からカムバックして22年10月に復帰した塩崎桐加（三重）、22年10月に住之江ヴィーナスシリーズでデビュー初Vを飾った清埜翔子（埼玉）らが楽しみな存在。地元山口勢では徳山V歴を持つ片岡恵里と佐々木裕美や、若手成長株の清水愛海らに注目したい。


（データはすべて12月16日現在。カッコ内は所属支部）

山口127期の清水愛海は前期勝率5.45をマーク。デビューわずか4期目でA2級初昇格を果たした。この徳山オールレディースが初めてA2級の肩書きを背負っての戦いとなる。近況は注目度もうなぎのぼりで、レディースオールスターのファン投票では8399票を集めて堂々10位に。もはや誰もが認める次代の女王候補といって過言ではないだろう。
清水は徳山を過去5節走って準優出ゼロ。すべて男女混合戦だったこともあってまだ結果を残せていない。当地女子レース初参戦となる徳山オールレディースで大暴れを見せるのか注目したい。

（データはすべて12月16日現在）