ボートレース徳山では4月14日から「トライアングルカップ」が開催される。4日間シリーズの短期決戦にA1勢からは中島孝平（福井）、枝尾賢（福岡）、榎幸司（長崎）、渡辺浩司（福岡）、下出卓矢（福井）、森野正弘（山口）、末永和也（佐賀）が参戦。いち早く流れをつかんで栄冠を手にするのは誰だ。
V候補の筆頭は中島孝平だろう。SG優勝2回・G1優勝7回の実績を誇る中島は、今年も3月の多摩川周年で優出4着に入るなど記念戦線で活躍中。卓越したハンドルで今節もV争いを引っ張る可能性大だ。徳山では通算5優出1Vをマークしており、17年に一般戦で優勝歴。当地2回目の優勝を狙う戦いに注目だ。
対抗一番手には末永和也が挙がる。昨年10月に若松3Daysバトルトーナメントでデビュー初Vを飾り、今年2月に若松での九州地区選手権でG1初Vをマーク。そして3月の平和島ボートレースクラシックでSGデビューを果たし、2コース抜きと3コースまくりで2勝をあげる活躍を見せた。いま最も旬な24歳の新星だ。徳山では昨年7月のルーキーシリーズで当地初優出（3着）を飾ったのが記憶に新しいところ。今節は徳山2節連続優出と当地初Vをめざす。
渡辺浩司も有力なV候補だろう。今期勝率7.33は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。今期7優出2Vとコンスタントな活躍を見せている。徳山では12年に一般戦で優勝するなど5優出1Vの実績。当地前走となる昨年12月の「スポーツニッポン杯争奪戦」でも優出2着の好走を演じたばかりだ。今節も堅実な走りで勝ち上がってくるだろう。
迎え撃つ地元のエース格は森野正弘だ。今期勝率6.72をマークしており、これは自己ベストを更新するペース。今年に入ってG1・G2を4節走って3回準優出するなど記念戦線でも存在感を増してきた近況だ。今節は地元Vを期待したいところ。14年新鋭リーグと21年一般戦に続く当地3回目の優勝を狙う。
その他では伸び型仕上げで魅力的なレースを見せる下出卓矢や、当地前走となる昨年12月の「BTS田布施開設6周年記念」で優出2着に入った枝尾賢、昨年5月の徳山戦「九州スポーツ杯争奪戦」で当地初Vを飾った榎幸司らに注目したいところ。A1勢以外では3月のびわこG2秩父宮妃記念杯で優出するなど好調な大久保信一郎（佐賀）らも見逃せない。

（データはすべて3月26日現在。カッコ内は所属支部）

山口84期の向井美鈴が近況好リズムだ。今年7節走って準優出6回と安定した走りを見せ、1月の常滑一般戦と2月の下関男女ダブル戦では2節連続優出もマーク。今期勝率も6.45まで上がってきた。現在7期連続でA2級にとどまっている向井だが、8期ぶりのA1級復帰が射程圏に入っている。
この勢いで地元徳山でも見せ場を作りたいところ。徳山では19年6月の「日本財団会長杯争奪戦」を最後にしばらく優出から遠ざかっているだけに、約3年10カ月ぶりの当地優出をめざしたい今節だ。

（データはすべて3月26日現在）