ボートレース徳山では5月26日から「九州スポーツ杯争奪戦」が開催される。A1勢からは西島義則（広島）、今村暢孝（福岡）、山本寛久（岡山）、正木聖賢（広島）、谷村一哉（山口）、丸岡正典（大阪）、湯川浩司（大阪）、大峯豊（山口）、是澤孝宏（滋賀）が参戦。実力者がそろってハイレベルな6日間となりそうだ。
V争いを引っ張るのは大阪85期コンビの丸岡正典と湯川浩司か。丸岡は11年のG1徳山周年覇者。当地通算4優出2Vの実績がある。6月には徳山SGグランドチャンピオンに出場することも決まっているだけに、今節結果を残して弾みをつけたいところだ。湯川は15年のG2徳山MB大賞覇者。当地通算6優出2Vの実績を持つ。近況リズムも3月のびわこG2秩父宮妃記念杯で優出するなど上々。銀河系軍団の2人がV戦線のカギを握ってくることは間違いないだろう。
負けられないのは谷村一哉と大峯豊の地元A1コンビだ。ともに5月の徳山GWレースで優出したばかり。約3週間ぶりの当地再登場になる。谷村は徳山通算9Vをマークしているが、21年3月を最後に当地では優勝から遠ざかっている状態。約2年2カ月ぶりの徳山Vを狙いたい。大峯は4月の児島戦で今年初Vを飾るなど近況リズム上昇ムードなだけに楽しみなところ。昨年8月の徳山お盆レース以来となる当地9回目の優勝を狙う。また地元山口勢には来期A1級昇格を決めた竹田辰也と井本昌也もいる。遠征勢を圧倒する走りを見せたい。
西島義則も注目だ。前期勝率7.64は今節出場メンバーのなかで堂々トップの数字。61歳となった今なお第一線で活躍する驚異のベテランだ。徳山は現在4節連続優出中でうち2Vと相性抜群。今節も自在のコース取りでV争いをかき回すのか。
その他にも今年徳山ですでに2優出をマークしている今村暢孝、今年5優出とコンスタントな活躍光る山本寛久らもV候補に名が挙がってくる存在。また来期A1級昇格となる天野晶夫（愛知）、荒井輝年（岡山）、内堀学（東京）、武富智亮（佐賀）、鈴谷一平（兵庫）、篠原飛翔（福岡）や、今年2月の徳山戦「果子乃季バレンタインカップ」で優出したばかりの高田明（佐賀）と大野芳顕（福岡）、3月の唐津戦で約2年4カ月ぶりの優勝を飾った乙藤智史（福岡）らも見逃せない。


（データはすべて5月8日現在。カッコ内は所属支部）

山口120期の井本昌也がA1級勝負駆けに成功した。井本は4月22日時点での勝率が6.15でA1級ボーダーの少し下にいる状態だったが、期末最終節となった4月23日からの児島一般戦で気迫の走りを披露。予選を2･4･3･1･2着で突破し、準優2号艇で2着に入って優出切符を掴んだ。井本にとっては昨年4月の鳴門戦以来となる約1年ぶりの優出だった。優勝戦こそ6着に終わったものの、この節の活躍により今期勝率は6.19までアップ（※A1級ボーダーは6.16）。逆転の勝負駆け成功となった。
17年5月のデビューから約6年で掴んだA1級の座。飛躍を続ける26歳の新星が、佐々木完太とともに山口120期A1コンビとして今後ますます注目を集めそうだ。


（データはすべて5月8日現在）