ボートレース徳山では6月11日から「KRY山口放送杯争奪戦」が開催される。5日間シリーズの男女混合戦にA1勢からは田頭実（福岡）、吉田一郎（長崎）、山口裕二（長崎）、大橋純一郎（静岡）、星栄爾（静岡）、池永太（福岡）、中亮太（福岡）が参戦。また来期A1級昇格を決めている大瀧明日香（愛知）、福島勇樹（東京）、島田賢人（埼玉）、北川太一（佐賀）、春園功太（三重）も登場し、実力伯仲で混戦のシリーズとなりそうだ。
V争いの軸を挙げるなら池永太か。前期勝率7.03は今節出場メンバーのなかでトップの数字。4月の唐津戦で優勝するなど今年11節走って7優出1Vと安定した活躍ぶりが光る。徳山も通算3優出1Vと相性まずまずで、当地前走となる21年12月の「果子乃季クリスマスカップ」では1･1･1･2･4･1･1着の活躍で優勝している。今節は徳山2節連続Vをめざす戦いだ。
対抗一番手は山口裕二か。徳山は通算9優出2Vと好相性の水面。今年1月の「ニッカン・コム杯争奪戦」で宮地元輝や川上剛らと熾烈なV争いを演じて優出3着に入ったのも記憶に新しいところだ。山口は今年に入ってすでに2Vと好調。3月の大村戦ではインの白井英治を3コースから破って優勝し、4月の福岡戦でも3コース差しを決めて優勝している。勝負強さ光る山口が今節も目が離せない存在になるだろう。
中亮太も楽しみだ。前期勝率5.75でA2級降格が決まってしまった中だが、近況はリズム回復ムードで優出ラッシュ中。4月の三国ルーキーシリーズで優出4着、4月の芦屋GWレースで優出3着に入ると、5月の浜名湖レディースVSルーキーズバトルでは今年初Vを飾って団体戦勝利の立役者となった。今節はF休み明け初戦となり、4節連続優出がかかる一節に。徳山初優出なるか注目だ。
その他では速攻のキレ味いまだ健在の田頭実や、徳山2Vの実績がある吉田一郎と福島勇樹、前期勝率6.45でA1級初昇格を決めた北川太一、徳山5優出1Vと当地相性良好の大橋純一郎、5月の徳山オールレディースで予選6位の好走を見せたばかりの大瀧明日香、4期ぶりのA1級復帰を果たす島田賢人と6期ぶりA1級返り咲きの春園功太など注目したい。


（データはすべて5月26日現在。カッコ内は所属支部）

山口114期の渡邉翼は4月に徳山3節連続出場という珍しいケースを経験した。4月7日からの「山口新聞社杯争奪戦」では4日目から途中追加で出場して2･3･3･1着とオール3連対の活躍。4月14日からの「トライアングルカップ」では3･4･2･2･4･3･2着と大崩れのない走りで準優4着という結果を残した。そして4月20日からの「周南市制施行20周年記念」では初日に5コースまくり差しで3連単11万舟を出すなど1･2･6･1･5･1･3着で準優5着。どの節も十分に見せ場を作る好走だった。
渡邉は前期勝率5.73をマークして2期ぶりのA2級復帰を決めるなど近況リズム上昇ムード。5月の児島戦でFを切ったのがやや痛手だが、今期はA1級初昇格をめざすシーズンにしたい。


（データはすべて5月26日現在）