ボートレース徳山では6月29日～7月5日の月またぎで「日本財団会長杯争奪戦」が開催される。7日間開催のロングシリーズにA1勢からは白水勝也（福岡）、一瀬明（東京）、森永淳（佐賀）、本多宏和（愛知）、高野哲史（兵庫）、山田亮太（東京）、安河内健（佐賀）が参戦。なおシリーズ3日目の7月1日からは23年後期級別が適用開始される。
V争いは混戦ムードだが、軸を担うのは本多宏和か。前期勝率7.04は今節出場メンバーのなかでトップの数字。今年4優出1Vをマークしており、近況も6月の唐津戦で優出2着に入るなどリズム上々だ。本多の凄さは大崩れの少なさで、今年ここまで107走して6着がわずか1本という成績。現在9期連続で6着本数が1ケタ（9本以下）という驚異の安定ぶりだ。本多は徳山2節連続優出中と当地相性も良好。今節は徳山初Vなるか注目したい。
高野哲史も楽しみだ。高野は前々期にF2を喫した影響で前期は80走しかできず、出走回数不足のためA1級の座を失うことに。7月から10期ぶりにA2級へ降格する。とはいえ実力は折り紙付き。3月の芦屋G3企業杯では白井英治らを破って優勝するなど、キレ味鋭い走りは輝きを放ち続けている。徳山は通算1優出0Vと相性いまひとつだが、今節はV争いを賑わせそうな気配十分だろう。
中村辰也（長崎）も侮れない。前期勝率6.18をマークしてA1級勝負駆けに成功。7月1日から5期ぶりにA1級の肩書きを背負う。中村は4月の徳山戦「トライアングルカップ」で優出4着の活躍を見せたばかり。今節は当地2節連続優出がかかる。
その他では5月のボートレースオールスターでSGデビューを果たした安河内健や、今年6優出2Vと好調な白水勝也、今年2月の徳山戦「周南工場夜景カップ」で節間オール3連対で優出2着に入った一瀬明、徳山通算8優出1Vの実績がある森永淳、徳山2節連続優出中での山田亮太らに注目したいところ。
A1勢以外では76歳の高塚清一（静岡）と66歳の新良一規（山口）らベテラン勢や、徳山3Vの実績がある島川光男（広島）、今年4月の徳山戦「トライアングルカップ」で優出3着の活躍を見せたばかりの藤田浩人（佐賀）、今年2月の多摩川ルーキーシリーズでデビュー初優出初Vを飾った上原崚（東京）、徳山2Vをマークしている木場雄二郎（山口）、今年1月の徳山戦「くだまつ健康パーク杯争奪戦」で優出5着に入った岡谷健吾（広島）らも見逃せない。


（データはすべて6月10日現在。カッコ内は所属支部）

山口130期の笹木香吾は昨年5月にデビュー。今年1月の下関戦で6コースまくり差しを決めて待望の初1着を飾り、3連単12万7620円の超高配当を出して水神祭を飾った。ボートレーサー養成所時代にリーグ戦勝率6.49の好成績を残していた逸材が、飛躍への階段を着実に一歩ずつのぼっている。
笹木はこれまで徳山に4節出場。今年3月の「防長交通杯争奪戦」では3着連絡みで4万舟の立役者になるなど随所に好走を見せているが、まだ当地での白星はない。今節の「日本財団会長杯争奪戦」ではデビュー通算2勝目と徳山初1着をめざす。


（データはすべて6月10日現在）