ボートレース徳山では9月7日から「日本モーターボート選手会会長賞」が開催される。A1勢からは今村暢孝（福岡）、川崎智幸（岡山）、荒井輝年（岡山）、深井利寿（滋賀）、吉村正明（山口）、鈴木勝博（愛知）、山口達也（岡山）、新田泰章（広島）、森野正弘（山口）が参戦。混戦ムード漂う楽しみなシリーズだ。
V争いを引っ張りたいのは地元A1コンビ、吉村正明と森野正弘だ。吉村は今年ここまで18節走って4優出0V。なかなかリズムに乗り切れていない状態だ。徳山も今年2節走ったが5月のGWレースでは準優3着敗退、8月のお盆レースでは予選敗退といずれも優出を果たせていない。今度こそ徳山通算13Vの底力を見せて優勝争いを沸かせたいところだ。
森野は5～8月にかけて約3カ月間の長期欠場があったが、復帰戦となった8月の大村ミッドナイトレースでいきなり優出3着に入る活躍を披露。コンディションの不安を一蹴した。この勢いで地元戦でも大暴れしたいところ。14年新鋭リーグと21年一般戦に続く3回目の徳山Vをめざす。
遠征勢ではまず山口達也に注目したい。今年すでに4Vをマークする活躍。1月の浜名湖戦、2月の戸田戦、3月の宮島戦、3月の江戸川戦と優勝を重ねてきた。7月の児島オーシャンカップで予選9位に入って約4年ぶりのSG準優出を果たしたのも記憶に新しい。そんな山口だが徳山は通算2優出0Vで意外にもまだ優勝歴なし。今節こそ徳山初Vなるか。
その他では5月の芦屋戦で約4年5カ月ぶりの優勝を飾った今村暢孝や、今年3Vをマークしている鈴木勝博、6月の津戦で今年初Vを飾るなどリズム上々の荒井輝年、徳山V歴を持つ川崎智幸と深井利寿、今年8優出とコンスタントな活躍光る新田泰章らもV候補に名乗りを挙げてきそう。
またA1勢以外にも徳山記念2Vを誇る上瀧和則（佐賀）や、徳山18Vの大賀広幸（山口）、7月の戸田戦で約3年2カ月ぶりの優勝を飾った鈴木賢一（埼玉）、8月の蒲郡戦で今年初Vを飾ったばかりの渡邉英児（静岡）、徳山5Vの実績を持つ野長瀬正孝（静岡）、昨年4月の徳山戦「西日本スポーツ杯争奪戦」に続く当地2節連続Vがかかる下寺秀和（広島）、5月の徳山戦「住信SBIネット銀行賞」で優出4着の活躍を見せたばかりの君島秀三（滋賀）など多彩な顔ぶれがそろっている。

（データはすべて8月20日現在。カッコ内は所属支部）

山口114期の渡邉翼は6月の徳山戦「KRY山口放送杯争奪戦」で優出5着に入る活躍。予選を2･3･1･3･4着の5位で通過し、準優2号艇で2着に入って優出切符を手にした。徳山はこれまで39節走って準優出は18回もありながら優出ゼロとあと一歩の悔しい節が続いていたが、ついに壁を打ち破って待望の徳山初優出を果たした。
次に狙うは徳山初V。まずは徳山2節連続優出をめざしたい。渡邉は前期に勝率5.73をマークして2期ぶりのA2級復帰を果たしたが、今期に入って勝率5.25とリズムはやや下降線。ここで再浮上のきっかけをつかみたいところだ。

（データはすべて8月20日現在）