ボートレース徳山では12月1日から「創刊75周年デイリースポーツ杯争奪戦」が開催される。A1勢からは前野竜一(山口)、吉村正明(山口)、末永祐輝(山口)、内堀学(東京)、松田大志郎(福岡)、北川太一(佐賀)、関浩哉(群馬)、吉川貴仁(三重)が参戦。師走の初戦を制するのは誰だ。
V候補筆頭に挙がるのは関浩哉だろう。関は10月末の時点で賞金ランキング35位という位置にいたが、F休みのためSGチャレンジカップの出場権を喪失。グランプリ出場へのチャンスも失った。今年の関は6月の蒲郡周年で優出4着、7月の全国ボートレース甲子園で優出2着、9月のヤングダービーで優出2着など随所に光る走りを見せていただけに残念な結果に。来年の巻き返しに向けてこの12月からリズムを上げていきたいところだ。徳山ではまだV歴こそないものの21年ヤングダービーで優出2着に入った実績もあるだけに、当地初Vなるか注目したい。
対抗一番手は松田大志郎か。前期勝率7.34は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。松田は今年15優出7Vと充実の走りが続いており、すでに来年のSGボートレースクラシックの出場権は当確。16年のヤングダービー優勝を最後に記念優出からは遠ざかっているが、来年は大舞台での活躍も大いに期待される。徳山は通算7優出1Vと相性上々。今年8回目の優勝を狙ってきそうだ。
負けていられないのは前野竜一、吉村正明、末永祐輝の地元A1級3人だ。前野、吉村、末永は来期A2級降格が決まっており、立て直しのきっかけをつかむ地元戦にしたい。
その他では今年10優出をマークしている北川太一や、7～10月に4節連続優出を飾った吉川貴仁らもV争いに名乗りを挙げてきそう。また前期勝率6.81で2期ぶりのA1級復帰を決めた後藤翔之(東京)や、徳山3Vの実績を持つ地元の長尾章平(山口)、前期勝率6.32で2期ぶりにA1級返り咲きを果たす正木聖賢(広島)らも見逃せない。

(データはすべて11月10日現在。カッコ内は所属支部)

山口73期の清水攻二は前期勝率5.52をマーク。A2級勝負駆けに成功し、これで22期連続のA級キープとなった。
特筆すべきは大崩れの少なさで、前期は91走して6着がわずか4本。最近4期の6着本数は9本、3本、4本、4本といずれも1ケタで、この2年間で計450走して6着が20本(4%)だけという驚異的な数字だ。これが安定して高勝率を残し続けられる秘訣だろう。来年2月には50歳の大台を迎えるベテランだがその走りはまだまだ健在。山口支部を支える大黒柱の一人として今後の活躍にも期待したい。

(データはすべて11月10日現在)