山口県熊毛郡田布施町にボートレースチケットショップ「オラレ田布施」が誕生したのは16年12月10日。そのオープン7周年の記念日に開幕するのが「BTS田布施開設7周年記念 ニッカン・コム杯争奪戦」だ。
男女混合の6日間シリーズにA1勢からは今村暢孝（福岡）、馬袋義則（兵庫）、松井賢治（兵庫）、原田篤志（山口）、永井源（愛知）、田中和也（大阪）が参戦。また来期A1級昇格を決めた松尾祭（香川）、三苫晃幸（福岡）、中山雄太（愛知）らも登場する。
V候補の筆頭格に挙げたいのは地元の原田篤志。前期勝率6.65は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。原田は徳山を今年3節走っているが、1月のG2モーターボート大賞で優出3着、8月のお盆レースで優出4着に入るなど好走を見せている。今節は優勝を狙いたいところだ。16年11月の一般戦と18年5月の一般戦に続く徳山3回目の優勝なるか。
原田と同期の86期には松井賢治と永井源もいる。松井は前期勝率5.89でA2級降格となってしまったが、9月の尼崎戦と10月の鳴門戦で優出するなど近況リズム挽回ムード。永井は今年9優出2Vとコンスタントな活躍を見せており、シリーズを引っ張る存在となっても不思議ではない。86期トリオでのV争いとなる可能性も十分だろう。
中山雄太も楽しみだ。前期勝率6.39をマークして4期ぶりにA1級へ復帰。6月の三国戦と10月の常滑戦で優勝するなど活躍が光った。徳山では20年に「山口新聞社杯争奪戦」でV歴も持つだけに、今節もV争いを沸かせそうだ。
勢いがあるのは松尾祭か。6月の尼崎戦で約3年5カ月ぶりの優勝を飾るなど活躍し、前期勝率6.24をマークしてA1級初昇格。前期まくり7本と速攻力が増しており、どんな走りを見せるのか注目しておきたい。
その他では01年徳山周年覇者で当地5Vを誇る今村暢孝や、今年8優出1Vをマークしている田中和也、徳山3Vの実績がある馬袋義則、前期勝率6.41で3期ぶりのA1級復帰を決めた三苫晃幸らに注目したいところ。またベテラン健在の新良一規（山口）や、徳山18Vを誇る大賀広幸（山口）、16年の「オラレ田布施開設記念」で優出3着に入っている若狭奈美子（岡山）らも見逃せない。

（データはすべて11月21日現在。カッコ内は所属支部）

東京109期の高石梨菜は今年1月の徳山オールレディースで優出3着の活躍。5コースまくり、3コースまくり差し、イン逃げで3勝をマークするなど快走を見せて予選6位に入り、準優2号艇で2着をもぎとってデビュー初優出を果たした。優勝戦でも3コースから果敢にまくりを狙って3着連絡みの好走。徳山のファンに強烈なインパクトを残したことだろう。
高石の徳山参戦はあのとき以来で約11カ月ぶり。この11カ月の間にも6月の江戸川オールレディースで自身2回目の優出を果たすなど着々と成長を遂げており、久々の徳山で再び大暴れしそうな気配十分だろう。

（データはすべて11月21日現在）