ボートレース徳山では6月10日から「楽天銀行杯争奪戦」が開催される。5日間シリーズの男女混合戦にA1勢からは島川光男（広島）、今垣光太郎（福井）、横澤剛治（静岡）、北川潤二（愛知）、森野正弘（山口）、春園功太（三重）が参戦。ハイレベルな戦いが期待できそうだ。
V候補の本命は今垣光太郎だろう。徳山では通算11優出5Vの実績。97年と09年にG1徳山周年で優勝し、12年にはG2徳山MB大賞も制して当地記念3Vを誇る。最近も昨年11月のG1徳山周年で予選3位通過の活躍を見せて優出4着に入ったのが記憶に新しいところだ。今垣は前期F2を喫して90日間のF休みがあり、この徳山戦が約4カ月ぶりの復帰戦。ブランクを跳ねのける走りを見せるのか注目だ。来期は出走回数不足でA2級降格となってしまう今垣だが、A1級復帰に向けてここ徳山から再始動する。
春園功太も見逃せない。近況絶好調が続いており、1月末からびわこ戦（優出2着）、常滑戦（優勝）、丸亀戦（優出2着）、津戦（優出2着）、芦屋戦（優出2着）、宮島戦（優出2着）、浜名湖戦（優出2着）、大村戦（優出4着）、津GWレース（優出2着）、住之江戦（優出4着）と怒涛の10節連続優出をマーク（※5月17日時点で継続中）。前期勝率7.41で自己ベストを大幅に更新している。この勢いで徳山でも大暴れするのか。徳山は過去5節走って2優出と相性良好。今節は徳山2節連続優出と徳山初Vを狙う。
迎え撃つのは地元の森野正弘だ。今年の森野は年始から3月まで8節走って優出ゼロと苦戦したが、4月上旬の下関戦で今年初優出を飾ると、4月末の若松男女ダブル戦では今年初Vをマーク。近況一気にリズムを上げてきた。特に今年はインで20戦18勝の1着率90％という鉄壁ぶり。この内寄りでの強さを武器に今節もV争いを優位に進めたいところだ。14年新鋭リーグと21年一般戦に続く徳山3回目の優勝をめざす。
その他では徳山3Vの島川光男、徳山2Vの横澤剛治、徳山1Vの北川潤二らに注目したいところ。来期A1級昇格を決めた山室展弘（岡山）、荒川健太（三重）、高橋正男（兵庫）、石塚久也（埼玉）も目が離せない。
女子レーサーも楽しみだ。5月の宮島レディースオールスターで優出した平高奈菜（香川）や、地元期待の佐々木裕美（山口）と清水愛海（山口）、若手注目株の武井莉里佳（兵庫）らが登場する。

（データはすべて5月17日現在。カッコ内は所属支部）

山口126期の島川海輝は前々期に勝率5.77をマークしてA2級初昇格。20年5月に17歳でデビューしてから約3年半、20歳の若さでA級レーサーの仲間入りを果たした。
しかし前期は勝率4.93と数字が伸びず、B1級へ逆戻りすることに。昨年12月の下関ルーキーシリーズで優出2着に入り、今年1月の下関戦では自身2回目の優勝を飾るなど前期も随所に見せ場を作ったが、A級キープを果たすことはできなかった。
今期は2期ぶりのA級復帰をめざす戦いだ。新期初戦となった5月の多摩川戦でいきなり優出3着の活躍を見せるなど滑り出し上々。この勢いで徳山戦でも勝率アップを狙いたい。

（データはすべて5月17日現在）