ボートレース徳山では6月28日～7月3日の月またぎで「ニッカン・コム杯争奪戦」が開催される。男女混合の6日間シリーズにA1勢からは白井英治（山口）、清水敦揮（岡山）、長野壮志郎（福岡）、松村敏（福岡）、丸野一樹（滋賀）、堀本和也（徳島）、前田篤哉（愛知）、濱野斗馬（香川）が参戦。なおシリーズ4日目の7月1日からは24年後期適用級別に切り替わる。
V候補の筆頭はもちろん地元の白井英治だ。今年の白井はここまで12節走って4優出0V。なかなかリズムに乗り切れず、賞金ランキングも90位台と大きく出遅れている状態だ。下半期で巻き返しを図るためにも、この徳山戦で優勝して勢いをつけたいところ。徳山通算26回目の優勝を狙う。
対抗一番手は丸野一樹か。徳山は通算4優出1Vで3節連続優出中と当地好相性。昨年4月の「周南市制施行20周年記念」で優出6着に入り、昨年9月の「楽天銀行杯争奪戦」でオール3連対Vを飾ると、昨年11月のG1徳山周年では優出2着の快走を見せた。今節もV争いに加わってくる可能性大だろう。
近況リズムでは松村敏だ。今年14節走って12優出2Vという凄まじい充実ぶり。3月～6月にかけて8節連続優出中（※6月7日時点で継続中）と好調が続いている。今年1着59本は全選手中2位の数字。年間最多勝を争う存在となっている。徳山は通算7優出2Vで3節連続優出中と相性良好。当地前走となる昨年11月の「マンスリーBOATRACE杯争奪戦」で優勝したのが記憶に新しい。今節は徳山2節連続Vを狙う。
その他にも今年8優出2Vの前田篤哉、今年5優出2Vの清水敦揮、今年4優出2Vの長野壮志郎と濱野斗馬など好調な選手がズラリ。特に126期の濱野は2月の鳴門レディースVSルーキーズバトルでデビュー初Vを飾り、3月の丸亀G3企業杯でも優勝するなど勢いに乗っているだけに目が離せない。
また7月からA1級に復帰する重野哲之（静岡）、桐本康臣（三重）、馬袋義則（兵庫）や、1月の平和島戦でデビュー初Vを飾った数原魁（兵庫）らも楽しみなところ。女子にも7月からA1級初昇格の西岡成美（徳島）をはじめ、新田芳美（徳島）と岸恵子（徳島）の徳島勢、若手注目株の川井萌（静岡）など好メンバーが揃っている。


（データはすべて6月7日現在。カッコ内は所属支部）

山口121期の岡本翔太郎は2月の徳山戦「くだまつ健康パーク杯争奪戦」で魅せた。予選を2･2･5･2･1･3･4着で突破し、準優進出戦は3号艇で4着にまとめてクリアすると、5号艇で迎えた準優では2着をもぎ取る好走。5コースから巧みに最内を差し、昨年2月の大村戦以来となる自身2回目の優出を果たした。優勝戦は6号艇で6着に終わったが、徳山初優出で地元ファンに成長ぶりを披露する一節になった。
岡本は今年8月に30歳を迎えるためヤング世代はもうすぐ卒業。飛躍のペースを上げていきたいところだ。「ニッカン・コム杯争奪戦」では徳山2節連続優出をめざしてどんな走りを見せるのか注目したい。


（データはすべて6月7日現在）