ボートレース徳山では7月6日～12日まで「日本財団会長杯争奪戦」が開催される。7日間のロングシリーズにA1勢からは荒井輝年（岡山）、中辻博訓（福井）、杉山正樹（愛知）、郷原章平（福岡）、大峯豊（山口）、谷野錬志（静岡）、柳生泰二（山口）、北山康介（東京）、木下翔太（大阪）、定松勇樹（佐賀）が参戦。強豪揃いでハイレベルなV争いとなりそうだ。
シリーズの目玉はなんといっても定松勇樹だろう。5月に多摩川で行われたSGボートレースオールスターで優勝。SG出場わずか3回目で頂点を射止め、23歳の若さでSGタイトルホルダーの仲間入りを果たした。そんな定松だが徳山はこれまで5節走って優出ゼロ。準優出も1回だけと苦戦ぎみだ。ただ徳山参戦は22年9月の一般戦が最後となっており、この約1年10カ月の間に大きく成長を遂げた定松にとって過去の徳山成績はあまり意味を持たないかもしれない。この水面をあっさり攻略してV争いを沸かせるのか注目したい。
負けられないのは地元A1級の2人、大峯豊と柳生泰二だ。大峯は徳山36優出8Vの実績。近況も当地2節連続優出中としっかり結果を残しており、今節もV戦線を引っ張る存在になってくる可能性大だ。柳生は徳山26優出7Vの実績。今節が今年徳山初登場となるだけに気合十分だろう。
谷野錬志も楽しみだ。今年9優出3Vをマークする充実ぶり。1月の鳴門戦、2月の浜名湖戦、5月の常滑戦と軽快に優勝を重ねている。記念戦線でも2月の東海地区選で優出6着、3月の住之江周年で優出3着と存在感を見せている近況だ。徳山では4優出1Vの実績があり当地2節連続優出中。今節はV候補の筆頭格といっても過言ではないかもしれない。
その他では今年7優出2Vをマークしている杉山正樹や、前期勝率6.60で2期ぶりのA1級復帰となった荒井輝年、徳山5優出2Vの中辻博訓、徳山前走となる22年12月の一般戦で優勝している木下翔太、前期勝率6.45で4期ぶりのA1級返り咲きを果たした郷原章平らも見逃せない。


（データはすべて6月21日現在。カッコ内は所属支部）

山口119期の高岡竜也が6月の住之江戦で魅せた。予選を3･1･4･1･3･4･2着で突破し、準優2号艇で2着に入って優出切符を手にすると、優勝戦では4コースから鮮やかなまくり差しを決めて頂点へ。22年4月の住之江戦でデビュー初Vを飾って以来、約2年2カ月ぶりの優勝をつかんだ。
高岡は今期に入って1コースは8戦8勝の1着率100％で、4コースは7戦4勝の1着率57％という好成績。インとカドで白星を量産している。この勢いで地元徳山でも大暴れしたいところ。当地3回目の優出と地元初Vを狙う。


（データはすべて6月21日現在）