ボートレース徳山では7月16日～20日まで「yab山口朝日放送杯争奪戦」が開催される。男女混合の5日間シリーズにA1勢からは寺田千恵（岡山）、一瀬明（東京）、吉永則雄（大阪）、鈴木勝博（愛知）、岡村慶太（福岡）、前田聖文（愛知）、白神優（岡山）、竹井貴史（福岡）、上田龍星（大阪）が参戦。徳山好相性の選手がそろう楽しみなシリーズだ。
V争いの軸は上田龍星か。前期勝率7.37は今節出場メンバーのなかで断トツの数字だ。今年ここまで13節走って9優出1Vという活躍ぶり。3月のG2宮島MB大賞で優出5着、4月のG1大村周年で優出2着に入るなど記念戦線でも存在感を見せている。徳山では通算2優出0Vでまだ優勝歴こそないものの、20年のルーキーシリーズで優出2着、23年のルーキーシリーズで優出2着と相性は上々。今節こそ徳山初Vなるか注目だ。また上田はSGボートレースダービーの選考勝率（選考締切は7月31日）が現在7.18で50位あたりとなっており、勝負駆けという点でも大事な一節になるだろう。
対抗一番手は岡村慶太か。今年ここまで9優出2Vをマーク。特に4月以降は8節走って7優出2Vと絶好調で、5月の住之江戦と6月の児島戦では2節連続Vを記録している。4月以降に限ると1コースで19戦18勝（1着率95％）、2コースで10戦7勝（1着率70％）という驚異的な数字だ。今節も内寄りでの強さを武器に勝ち上がってくる可能性大か。20年8月の「黒神杯」以来となる徳山2回目のVを狙う。
寺田千恵も楽しみだ。徳山では通算10優出1Vをマーク。07年にレディースチャンピオンで優勝したほか、19年にクイーンズクライマックスで優出3着、21年に中国地区選手権で優出3着と徳山は好相性だ。
その他では前期勝率6.62でA1級初昇格を果たした前田聖文や、2月の関東地区選手権で優勝戦1号艇に乗った一瀬明、徳山通算10優出1Vの実績がある吉永則雄、今年7優出をマークしている竹井貴史、徳山最近4節で3優出の白神優、徳山2節連続優出がかかる鈴木勝博らがV争いを賑わせそうだ。
A1勢以外では徳山12優出3Vの実績を持つ鳥飼眞（福岡）や、昨年12月の徳山戦で優勝している國崎良春（福岡）、6月の三国戦でデビュー初Vを飾った118期の森悠稀（兵庫）らに注目したい。


（データはすべて6月30日現在。カッコ内は所属支部）

山口129期の寺田空詩が近況成長ぶりを見せている。寺田は昨年終了時点で通算1着12本だったが、今年１～6月の半年間で1着12本と白星のペースが急上昇。今年出場した10節すべてで1着を奪うなどコンスタントに好走を見せている。
また今年1着12本のうち5本が3連単万舟に。1月の丸亀一般戦で2コースまくり（3連単11730円）と5コースまくり差し（3連単20310円）、3月の宮島ヴィーナスシリーズで4コースまくり（3連単49710円）、4月の大村一般戦で6コースまくり差し（3連単14670円）、5月の宮島レディースオールスターで3コースまくり差し（3連単18520円）と高配当を連発している。穴党ファン注目の存在となっている寺田が「yab山口朝日放送杯争奪戦」でも大穴を開けるのか。


（データはすべて6月30日現在）