ボートレース徳山では11月13日～18日まで「中日スポーツ杯争奪戦」が開催される。6日間シリーズの男女混合戦にA1勢からは烏野賢太（徳島）、一瀬明（東京）、石田章央（静岡）、重成一人（香川）、永井源（愛知）、岡村仁（大阪）、菅章哉（徳島）、高倉和士（福岡）、春園功太（三重）が参戦。個性的な選手がそろう楽しみなシリーズだ。
V候補の筆頭格は菅章哉か。今年ここまで13優出7Vをマークする暴れっぷり。伸び型仕上げのまくり速攻を武器に、1月の若松戦、2月の鳴門戦、4月の津戦、7月の宮島戦、8月の蒲郡戦、9月の若松戦、10月の唐津戦と軽快に優勝を重ねてきた。すでに来年のボートレースクラシック出場権はほぼ確実だ。ただ徳山は伸び足を仕上げるのが難しい水面といわれ、菅も当地は過去11節走って1優出0Vと苦戦ぎみ。今節は菅らしい走りを見せられるのか注目だ。
対抗一番手は高倉和士か。10月の戸田ボートレースダービーでSGデビュー。2日目に3コースまくり差しでSG初1着を飾ると、4日目には1コース逃げを決めて勝負駆けに成功し、予選10位で準優進出を果たす活躍を演じた。今年15優出2Vをマークするなど勢いに乗っているだけに目が離せない存在。徳山も通算3優出2Vと好相性で、当地2節連続優出中だ。V争いを沸かせる可能性大か。
重成一人も見逃せない。徳山通算9優出1Vの実績。当地前走となる22年8月の一般戦で優勝を飾っている。徳山参戦は約2年3カ月ぶりと久々になるが、当地2節連続Vをめざす戦いに注目したい。
その他では徳山G1優出4回を誇る烏野賢太や、徳山通算9優出1Vの一瀬明、10月の若松周年で優出6着に入った岡村仁、徳山2節連続優出中の春園功太、10月に通算1500勝を達成した石田章央、徳山通算7優出1Vの永井源らがV候補に名乗りを挙げてきそう。
A1勢以外にも今年3Vと躍進光る島川海輝（山口）や、7月の芦屋戦でデビュー初Vを飾った渡邉翼（山口）、8月の下関戦と9月の三国戦で優勝するなど好調な柳内敬太（兵庫）、10月に通算1500勝を達成した山崎哲司（愛知）、9月の津戦で約2年5カ月ぶりの優勝を飾った中村辰也（長崎）など楽しみな選手がそろっている。
また今節デビュー戦を迎える135期ルーキー、戸田海咲音（山口）と出穂和鼓（山口）の地元女子レーサー2人にも注目したい。

（データはすべて10月24日現在。カッコ内は所属支部）

佐賀118期の小芦るり華は昨年1月の徳山オールレディースでデビュー初V。昨年3月の徳山ヴィーナスシリーズでも優出3着に入るなど当地好相性だ。今節もV争いに絡むような活躍に期待したい。
小芦は前々期（23年11月～24年4月）に痛恨のF2を喫して事故率オーバーでB2級に降格。6期連続で守ってきたA級の座を手放した。そして前期（24年5月～10月）は女子レース選出除外で男女混合戦回りになったこともあって勝率4.43と苦戦。A級復帰はなからなかった。苦しい時期を過ごしてきた小芦だが、11月から期が変わってこの「中日スポーツ杯争奪戦」が新期初戦。心機一転で再浮上をめざしたい。

（データはすべて10月24日現在）