若武者たちの祭典だ。ボートレース徳山では2月25日から「スカパー！・JLC杯 徳山ルーキーシリーズ第4戦」が開催される。A1勢からは宮之原輝紀（東京）、佐々木完太（山口）、中村日向（香川）、前田滉（愛知）、島川海輝（山口）、西岡顕心（香川）が参戦。フレッシュなバトルを繰り広げる。
V候補の筆頭格は宮之原輝紀だ。通算67優出16Vを誇り、記念レースでも10回の優出歴。今節出場メンバーのなかで実績ナンバーワンだ。宮之原は昨年9月の津周年で優勝戦Fを切って1年間のG1・G2選出除外となっており、現在は一般戦回りを強いられている最中。苦しい状況のなかにいるが、ルーキー戦ではしっかり格の違いを見せつけたいところだ。徳山は過去3節走って意外にも優出ゼロ。今節は徳山初優出初Vを狙う。
中村日向は23年の四国地区選覇者。今節出場メンバーのなかで唯一のG1タイトルホルダーだ。徳山では22年のルーキーシリーズで優出6着に入った経験があり、今節は当地初Vをめざすのみだ。
前田滉も見逃せない。前期勝率6.61、今期勝率7.12はいずれも今節出場メンバーのなかでトップの数字。前期はまくり10本、今期はすでにまくり11本と、速攻力を武器に大暴れしている。今節も魅せる走りでV争いを賑わすのか。
意地を見せたいのは地元A1の佐々木完太と島川海輝だ。佐々木は徳山通算4優出1V。今節出場メンバーのなかで徳山V歴を持つのは佐々木だけだ。1月の徳山正月レースで優出4着の活躍を見せたばかりなだけに今節も楽しみなところ。23年9月の一般戦以来となる徳山2回目の優勝を狙う。
島川は昨年3Vと大ブレイクし、前期勝率6.60をマークしてA1級に初昇格。しかし今期に入って勝率5.65とリズムを落としている近況だ。A1級キープに向け、地元ルーキーシリーズで復調のきっかけをつかみたい。
その他では前期勝率6.55でA1級初昇格を果たした西岡顕心や、通算5Vの実績がある濱野斗馬（香川）、昨年ルーキーシリーズで優出4回の砂長知輝（埼玉）、今年2優出と近況好調な大原祥昌（広島）、昨年2Vをマークした青木蓮（埼玉）、スーパールーキーとの呼び声高い石本裕武（大阪）らに注目したい。


（データはすべて2025年2月8日現在。カッコ内は所属支部）

山口130期の笹木香吾が急成長中だ。22年5月のデビューから長らくダッシュ一本のレースを続けてきたが、昨年9月頃からスロー進入も開始。すると昨年11月の福岡ルーキーシリーズでデビュー初準優出を飾り、今年1月の徳山正月レースで2回目の準優出を果たすなど一気に成績が上がってきた。今期勝率は4.38で、これまでの自己ベスト（前期の3.39）を1点近く上回るペースだ。
笹木はボートレーサー養成所時代にリーグ戦勝率6.49の好成績を残していた逸材。その才能がいよいよ開花し始めた。25年徳山フレッシュルーキーにも選出されるなど注目度を高めており、今後の活躍から目が離せない。


（データはすべて2025年2月8日現在）