ボートレース徳山では3月19日から「G2モーターボート大賞 スター候補チャレンジマッチ」が開催される。A1級26人、A2級24人が参戦。春間近の徳山で激戦を繰り広げる。
SGタイトルホルダーが10人も登場する混戦シリーズだが、V候補の筆頭格に挙げるべきは地元の寺田祥（山口）だろう。徳山記念レースで通算13優出2Vの実績。05年中国地区選と20年徳山周年でV歴を持つ。ただ20年徳山周年で優勝したあとは当地記念レースを9節走って準優出4回、優出0回と近年は苦戦ぎみ。今節は久々にV争いを沸かせて3つ目の当地記念タイトルをつかみたい。
対抗一番手は山口剛（広島）か。09年に徳山での中国地区選で優勝するなど当地記念5優出1V。特に近年は好走が続いており、21年の徳山周年で優出3着、22年の徳山周年で優出6着、今年2月の中国地区選で優出4着と徳山3節連続優出中だ。今節もV争いに加わってくる可能性大だろう。
磯部誠（愛知）は23年に徳山でのグランドチャンピオンで優勝。SG初Vを飾ったのが記憶に新しい。磯部は2月の東海地区選で優勝戦1号艇（3着）に乗るなど近況リズムを上げてきただけに今節も目が離せない。
その他にも06年徳山周年覇者の坪井康晴（静岡）や、2月の大村G2モーターボート誕生祭で優勝した佐藤翼（埼玉）、SGタイトルホルダーの中島孝平（福井）、柳沢一（愛知）、長田頼宗（東京）、片岡雅裕（香川）、徳山記念2優出の西村拓也（大阪）、2月の近畿地区選で優出6着の山崎郡（大阪）、2月の東海地区選で優出6着の北川潤二（愛知）、地元期待の大峯豊（山口）、佐々木完太（山口）、島川海輝（山口）など顔ぶれは豪華絢爛。
またA2勢にも濱野谷憲吾（東京）をはじめ、11年徳山周年覇者の丸岡正典（大阪）、16年にG2徳山MB大賞で優勝している安達裕樹（三重）、2月の大村G2モーターボート誕生祭で記念初優出（6着）を飾った木下雄介（滋賀）、1月の徳山戦「サンケイスポーツ杯争奪戦」で優勝したばかりの鈴木勝博（愛知）、地元の江本真治（山口）、谷村一哉（山口）、竹田辰也（山口）など楽しみなメンバーがそろっている。
そして今節は「スター候補チャレンジマッチ」の副題もついており若手勢の活躍も期待したいところ。25年スター候補に選ばれている選手からは、トップルーキーの末永和也（佐賀・124期）と中野仁照（愛知・128期）、戸田フレッシュルーキーの中野希一（埼玉・126期）、江戸川フレッシュルーキーの若林樹蘭（東京・129期）、桐生フレッシュルーキーの塚越海斗（群馬・130期）が参戦。特に末永は2月の唐津周年で地元記念初Vを飾ったばかりだけに見逃せない。

（データはすべて2025年3月2日現在。カッコ内は所属支部）

山口74期の江本真治は2月の下関ミッドナイトレースで優勝。1･2･1･4･6･1･1着の活躍で頂点に立ち、23年7月の三国戦以来となる約1年7カ月ぶりの優勝を飾った。昨年8月に50歳を迎えた江本にとってはこれが50代初Vだった。
この勢いで徳山MB大賞でも見せ場を作るのか注目したいところ。徳山では昨年4節走って2優出をマークする好走を見せていただけに楽しみだ。22年の下関周年に続く2回目の記念優出を期待したい。

（データはすべて2025年3月2日現在）