ボートレース徳山では6月9日～13日まで「住信SBIネット銀行賞」が開催される。A1勢からは田頭実（福岡）、平尾崇典（岡山）、梶野学志（東京）、藤岡俊介（兵庫）、岡村慶太（福岡）、前田聖文（愛知）、藤原啓史朗（岡山）が参戦。ベテランから若手まで楽しみなメンバーがそろうシリーズだ。
V候補の筆頭格は藤原啓史朗だろう。今年ここまで13節走って10優出4Vという派手な暴れっぷり。1月の大村戦、1月の福岡戦、3月の大村戦、4月の芦屋戦と軽快に優勝を重ねてきた。今年優出10回は全選手中トップ、今年1着47本は全選手中5位、今年の勝率7.73は全選手中10位という好成績。もはやいつSG戦線でV争いを沸かせる存在になっても不思議ではない選手だ。そんな藤原だが徳山は過去17節走って5優出0V。2023年のG2モーターボート大賞で優出5着に入った経験もあるが、まだ当地優勝歴はない。今節は勢いの違いを見せつけて徳山初Vを手にするのか。
岡山勢では平尾崇典も見逃せない。徳山では通算15優出2Vの実績を誇り、2010年のG1モーターボート大賞と2013年のG1中国地区選手権でV歴。2つの記念タイトルを獲っている。今年2月に徳山で行われたG1中国地区選手権で優出5着に入ったのも記憶に新しいところ。今節は徳山2節連続優出がかかる。
藤岡俊介は1月の尼崎戦と5月の尼崎戦で優勝するなど今年4優出2Vをマーク。キレ味鋭い走りが光っている。徳山は通算9優出2Vと好相性で、2020年にG1ダイヤモンドカップで優出4着に入った実績も持つ。今節もV争いに加わってくる可能性大だろう。
岡村慶太は徳山2節連続優出中。昨年7月の一般戦で優出3着、昨年9月の一般戦で優出3着に入っている。徳山最近10節で6優出1Vと安定した活躍を見せており、今節もV戦線のカギを握ってくるはずだ。
その他ではベテラン健在の田頭実や、前期勝率6.33で3期連続のA1級キープに成功した梶野学志、昨年7月の徳山一般戦で優出5着に入った前田聖文らに注目したいところ。A1勢以外では前期勝率6.55で2期ぶりのA1級復帰を決めた松下一也（静岡）や、3月の福岡戦で約5年半ぶりの優勝を飾った藤丸光一（福岡）、3月の徳山ルーキーシリーズでデビュー初優出を果たした地元の笹木香吾（山口）らも楽しみだ。


（データはすべて2025年5月22日現在。カッコ内は所属支部）

山口93期の武重雄介は前期勝率6.28をマーク。A1級ボーダー（6.26）をクリアし、勝負駆け成功で6期ぶりのA1級復帰を決めた。2～3月に3節連続優出を飾るなど前期は優出5回の活躍。武重にとって期間5優出は自己ベストだった。
今期はA1級キープをめざす戦いだ。地元の徳山戦で大暴れしてしっかり勝率を稼ぎたい。徳山前走となる3月の一般戦では優出2着に入っており、今節は優勝の期待もかかる。武重は今節3日目の6月11日が41歳の誕生日。バースデイシリーズでV獲りなるか。


（データはすべて2025年5月22日現在）