ボートレース徳山のお盆レース「黒神杯争奪戦」が8月10日～15日まで行われる。A1勢からは寺田祥（山口）、谷村一哉（山口）、原田篤志（山口）、大峯豊（山口）、長尾章平（山口）、森野正弘（山口）、森永隆（山口）、佐々木完太（山口）が参戦。地元A1レーサーが8人も登場するなど好メンバーで熱戦を繰り広げる。
V争いの軸はもちろん寺田祥だ。7月の徳山SGオーシャンカップでは転覆による減点も響いて予選39位で敗退と不本意な結果に。その雪辱を期す徳山お盆レースになる。昨年の徳山お盆レースでは貫禄の走りを見せて優勝しており、大会2連覇を果たしたい。また今節は寺田空詩（山口）と寺田夢生（山口）の娘2人も参戦するだけに父親の威厳を見せつけるのか注目だ。
対抗一番手は大峯豊か。7月の三国戦で待望の今年初Vを飾るなど近況リズム上昇ムード。今年ここまで8優出1Vをマークしており、今年の勝率7.42は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。徳山は現在3節連続優出中で、3月のG2MB大賞で優出5着、5月のGWレースで優出4着、6月の一般戦で優出3着と好走が続いている。徳山お盆レースは13年、19年、22年と過去3回の優勝歴があり、今年は3年ぶり4回目の頂点を狙う。
森永隆も楽しみだ。今年徳山を4節走って2優出2V。1月の徳山正月レースと4月の徳山一般戦で優勝している。お盆レースでもV戦線を賑わす存在になってくる可能性大だろう。
佐々木完太は5月のG2平和島MB大賞で5コースまくり差しを決めて優勝。22年の大村G2MB誕生祭に続く2回目の記念レース制覇を果たした。しかしその後は5節走って優出ゼロと近況リズムはいまひとつ。流れを変える徳山お盆レースにしたい。
その他では11年と23年に徳山お盆レースで優勝している谷村一哉や、7月の芦屋戦で今年初Vを飾った原田篤志、今年9優出とコンスタントな活躍が光る長尾章平、今年徳山を3節走って2優出の森野正弘らがV候補に名乗りを挙げてきそうだ。
A1勢以外では3月の徳山ルーキーシリーズでデビュー初優出を飾った笹木香吾（山口）や、今年徳山で2優出をマークしている前野竜一（山口）、5月の徳山GWレースで当地初優出を果たした小林孝弘（山口）らに注目したいところ。また女子レーサーも佐々木裕美（山口）、野田彩加（山口）など9人が参戦予定となっており目が離せない。

（データはすべて2025年7月24日現在。カッコ内は所属支部）

山口88期の吉村正明は昨年12月の芦屋戦で負傷。優勝戦3号艇で3コースまくりを狙ったが他艇と接触して不運な落水を喫し、約4カ月間の長期欠場を強いられる大ケガを負った。
今年4月にカムバックし、復帰2節目の宮島戦でさっそく優出2着に入る活躍。ただ今期勝率は現在5.14で、まだ完全復調とは言い難い状況か。前期出走回数不足のため現在B2級となっており、今期はまずA級復帰を果たしたいところ。徳山お盆レースでは吉村らしいキレ味鋭い走りが見られるのか注目したい。

（データはすべて2025年7月24日現在）