ボートレース徳山では9月9日～13日まで「サッポロビールカップ」が開催される。男女混合の5日間シリーズにA1級からは山口裕二（長崎）、君島秀三（滋賀）、石塚久也（埼玉）、西野翔太（広島）、岩永雅人（愛知）、森永隆（山口）、安河内将（佐賀）、木村仁紀（滋賀）、竹田和哉（香川）が参戦。巧腕ぞろいで混戦のV争いとなりそうだ。
シリーズを引っ張る活躍が期待されるのは地元の森永隆だ。徳山を今年5節走っているが、1月の正月レースと4月の一般戦で優勝。今節は地元のエース格として今年3回目の徳山Vを狙う。近況の森永はややリズム下降線で、今期勝率は5.94という数字。A1級キープへ黄信号がともり始めているだけに、地元戦で勝率アップも狙いたい。
遠征勢ではまず安河内将に注目したい。今期ここまで10節走って5優出1Vをマーク。5月の児島戦で優勝するなど充実の走りを見せており、今期勝率7.28は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。徳山は通算1優出0Vとなっており、今節は当地初Vをめざす。
木村仁紀も見逃せない。今年11優出2Vという活躍ぶりで、3月の平和島周年ではG1初優出も記録。今後記念戦線でのさらなる活躍も予想される滋賀支部期待の存在だ。この徳山戦の翌節にはびわこ周年を控えており、良いリズムを作って地元G1へ向かいたいところだろう。
勢いなら岩永雅人だ。今年1月の戸田戦で悲願のデビュー初Vを飾ると、堰を切ったかのように4月の若松戦、6月の蒲郡戦でも立て続けに優勝。前期には勝率6.27をマークして9期ぶりにA1級復帰を果たした。38歳で遅咲きの開花を迎えている岩永に注目したい。
その他では徳山2Vの実績がある山口裕二、君島秀三、西野翔太や、8月の児島戦で優勝するなど好調ムードの竹田和哉、徳山2節連続優出中の石塚久也らがV争いに加わってきそうだ。
A1勢以外では今期勝率7.03と好調な高倉和士（福岡）や、実績十分の鳥飼眞（福岡）、川上剛（福岡）、中越博紀（香川）、村松修二（広島）らから目が離せない。


（データはすべて2025年8月24日現在。カッコ内は所属支部）

佐賀120期の山本梨菜は今期ここまで8節走って3優出をマーク。5月のびわこオールレディースで優出5着、5月の下関一般戦で優出4着、8月の常滑ヴィーナスシリーズで優出3着とコンスタントにV争いを沸かせている。今期勝率は6.44となっており、A1級初昇格が狙えそうな勢いだ。
山本の特徴は大崩れの少なさにある。今期はここまで75走して6着がわずか2本。前期も76走で6着が2本しかなかった。大敗が少ないため予選でしっかりポイントを稼ぐことができ、3月以降に限れば12節出場して準優出11回（うち優出3回）という驚異的な予選突破率の高さ。今節も準優に駒を進めてくるのか注目だ。


（データはすべて2025年8月24日現在）